南海電鉄は6月8日、車内防犯カメラを導入すると発表した。6月15日から一部の通勤車両で順次運用を開始。2028年度末までにすべての車両に導入する。
まず今年2023年6月15日から、8300系通勤型電車に順次導入。本年度2023年度末までに8300系の全車両に導入する。8300系は今年2023年6月1日時点で116両。南海本線・南海空港線・和歌山港線・高野線で運用されているほか泉北高速鉄道線に乗り入れている。
来年度2024年度以降は8300系以外の車両にも順次導入。2028年度末までに特急車両と観光列車「天空」、高野山ケーブルカーを含む全車両に導入する。南海の鉄道車両は2023年6月1日時点で702両。
導入するのは人工知能（AI）搭載・ネットワーク対応型の防犯カメラで、アイテック阪急阪神が提供。記録映像の確認方法として保守用タブレットソフトシステムを採用した。Wi-Fi接続した専用タブレット端末でカメラの録画データの再生や保存などを行う。
通勤車両では1両につき4台を基本にドア上部に防犯カメラを設置。カメラの近くには防犯カメラが設置されていることを案内するステッカーを掲出する。
南海電鉄は昨年2022年4月に策定した中期経営計画「共創140計画」（2022年度～2024年度）に防犯カメラの設置を盛り込み、2022年10月から実証実験を行っていた。
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