羽越本線の特急「いなほ」広告アナウンスの実証実験 指定された区間で自動放送



JR東日本の新潟支社は7月21日、白新線・羽越本線の特急「いなほ」で「列車アナウンス広告」の実証実験を行うと発表した。

広告アナウンスの実証実験が行われる特急「いなほ」。【撮影:草町義和】

8月1~31日の期間、下り「いなほ1・3・7号」と上り「いなほ4・8・12号」の新潟~酒田で実施。放送する区間を指定し、新潟県の新発田市や粟島浦村、新潟市水族館マリンピア日本海、新潟駅前弁天通商店街の広告を放送する。指定された区間外ではJR東日本の広告を流す。

各広告の放送区間。これ以外の区間でもJR東日本の広告が流れる。【画像:JR東日本】

この広告アナウンスでは、専用アプリを搭載したタブレットを列車運転台に搭載。事前に設定した放送ポイントに接近すると、GPS信号を感知して音声広告が自動的に車内に流れる仕組みだ。

新潟支社によると、さまざまな音源に対応しており、企業サウンドロゴなどを広告に挿入することが可能。音声広告のため接触率が高く、広告区間が選べるため地域性のある広告を行えるという。同支社は実証実験を通じて列車アナウンス広告の効果やニーズを検証するとしている。

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