奈良交通「日本最長路線バス」さらに長く 大仏新宮線を再現運行



奈良交通は6月21日、「復刻路線『大仏新宮線』」を運行すると発表した。同社の創立80周年を記念したもの。同社が運行する日本最長距離の路線バス「八木新宮線(八木新宮特急バス)」よりさらに長い距離を走っていた路線バスを再現し、奈良市から紀伊半島南部の和歌山県新宮市まで約187kmを8時間かけて走る。

運行を開始したころの大仏新宮線。【画像:奈良交通】

運行日や運行区間、時刻などは次の通り。

●奈良→新宮(7月8日、8月26日)
東大寺大仏殿・国立博物館8時30分→近鉄奈良駅8時35分→JR奈良駅8時40分→大和八木駅(北)10時00分→新宮駅16時36分
※東大寺大仏殿・国立博物館、近鉄奈良駅、JR奈良駅、大和八木駅の各停留所は乗車のみ。

●新宮→奈良(7月9日、8月27日)
新宮駅9時00分→大和八木駅(北)15時46分→JR奈良駅16時51分→近鉄奈良駅16時56分→東大寺大仏殿・国立博物館17時06分
※東大寺大仏殿・国立博物館、近鉄奈良駅、JR奈良駅、大和八木駅の各停留所は降車のみ

大和八木駅・五條バスセンター・上野地(谷瀬のつり橋)・十津川温泉の各停留所で15~20分の休憩時間を設ける。車両は1992年から2015年まで使用した、八木新宮線の旧車両と同様のラッピングを施したバスを使用する。

運賃は片道8000円で完全予約制。奈良交通の80周年記念ウェブサイトで6月23日9時から予約を受け付ける。

今回の再現運行で使用する車両。【画像:奈良交通】

奈良交通は1963年、奈良大仏前~十津川~新宮を8時間で結ぶ新宮線特急バスの運行を開始。1983年には運行区間が大和八木駅~新宮駅に縮小されて現在の八木新宮特急バスとなった。それでも走行距離は約170kmで、高速バスや通し運行を行っている運行系統を除くと、路線バスとしては日本一長い距離を走る。今年2023年で運行開始50周年を迎える。

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