BRTひこぼしライン「電気バス」走行試験始まる 「六価クロム」問題で3週間遅れ



JR九州は3月27日、日田彦山線・添田~夜明(福岡県・大分県)の代替交通機関となるバス高速輸送システム「日田彦山線BRT」(BRTひこぼしライン)について、3月28日から電気バスの走行試験を始めると発表した。

BRTひこぼしラインに導入される電気バスのイメージ。【画像:JR九州】

BRTひこぼしラインは夏に開業する予定。中国BYD製の小型電気バス(定員25人)4台といすゞ自動車製の中型ディーゼルバス(定員56人)2台が導入される計画だ。このうち小型電気バスは3月7日から走行試験が始まる予定だった。

しかし2月23日、BYDジャパンは日本国内で販売している電気バスで、ボルト・ナット類の防腐剤として六価クロムを使用していることを公表。六価クロムは日本国内では自主規制対象となっており、これを受けてJR九州は3月7日からの走行試験を延期していた。

このほど、交換対象となる客室内の部品の交換がすべて終了したことから、当初予定より3週間遅れの3月28日から走行試験を開始することになった。

JR九州の広報部によると、従来の部品のままでも故意に高温・酸性の液体に浸す行為や口に含む、粉塵を吸い込むなどの行為がない限り健康面への影響は無いと製造元から連絡を受けていたが、製造元と協議のうえで交換を実施したという。

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