北陸本線・加賀笠間~松任「新駅」白山市が駅名など募集 新幹線延伸にあわせ整備



石川県の白山市は10月28日から、北陸本線・加賀笠間~松任間に設置される新駅「西松任駅(仮称)」の駅名・出入口名の一般募集を始めた。

西松任駅の駅舎イメージ。背後に北陸新幹線の高架橋が見える。【画像:白山市】

募集するのは開業時の駅名と、上下線それぞれの出入口名。応募期間は10月28日~11月30日。白山市ウェブサイトの専用ページのほか、ファクスや郵送(募集チラシの裏面に必要事項を記入)でも受け付けている。

決定された駅名を応募した人のなかから抽選で一人に「白山市産品詰め合わせ1万円分」をプレゼント。また、応募者全員のなかから抽選で20人に産品詰め合わせ2000円分をプレゼントする。

西松任駅は加賀笠間駅から2.5km、松任駅から1.9kmの位置に設けられる計画の新駅。長さ130mの相対式ホーム2面2線が整備される計画だ。このほか、駅待合室と券売機(下り線側)、IC簡易改札機、跨線橋(こせんきょう)1カ所、エレベーター2基が設けられる。

JR西日本が今年2021年4月27日、西松任駅の新設について事業基本計画変更の認可を受けた。北陸新幹線・金沢~敦賀間の延伸にあわせ2024年春開業の予定だが、西松任駅を含む北陸本線・敦賀~金沢間はJR西日本から経営分離され第三セクター化されるため、西松任駅は石川県の第三セクター・IRいしかわ鉄道の駅として開業する見込みだ。

西松任駅の位置。北陸新幹線白山総合車両所に隣接する。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット編集部】

西松任駅の南側には北陸新幹線の車両基地(白山総合車両所)があり、北側は土地区画整理事業が行われ宅地開発や商業施設の整備が行われている。白山市内には白山総合車両所のほか北陸本線の車両基地(金沢総合車両所松任本所)などもあり、白山市は自市を「鉄道のまち白山」と位置付け、「その地域特性を活かして地域の観光・産業振興を図っています」としている。

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