東京メトロは12月20日、同社が発売している企画乗車券の発売額を来年2025年3月15日のダイヤ改正にあわせて改定すると発表した。同時に販売方法も一部変更する。

改定するのは「東京メトロ24時間券」の発売額。現在は大人600円・子供300円だが、大人700円・子供350円に値上げする。「東京メトロ学生用24時間券」も現行300円のところ350円に値上げする。このほか、前売り券は東京メトロの定期券売場に加え一部オンライン販売しているが、値上げにあわせてオンライン販売のみに縮小。定期券売場での販売を終了する。
また、東京メトロ周辺エリアの私鉄などが発売している共通企画乗車券も値上げ。東急線各駅~東京メトロ線接続駅の往復と東京メトロ全線乗り放題がセットになった「東急東京メトロパス」の場合、大人で現行780~1910円のところ880~2010円に改定する。

東京メトロは企画乗車券の値上げについて「近年における物価高騰や人材確保の難化といった経営環境下においても多様化した外出需要に対応し、安全で安心な輸送サービスを維持向上していくため」としている。同社は「東京メトロ24時間券」を対象にクレジットカードのタッチ決済やQRコードを活用した新たなサービスを展開し、利便性の向上を図る方針だ。
※一部修正しました。(2024年12月21日19時55分)
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