地下鉄博物館で営団地下鉄「Sマーク」特別展 東京メトロ前身の団章、収蔵品を公開



公益財団法人メトロ文化財団が運営する地下鉄博物館(東京都江戸川区、東京メトロ東西線・葛西駅高架下)で6月6日から、「収蔵品展 懐かしの営団地下鉄Sマーク展」が開催される。かつて営団地下鉄の駅や車両などに掲出されていた「Sマーク」にちなんだ特別展。

「Sマーク」をデザインした営団地下鉄時代の7000系。【撮影:草町義和】

地下鉄博物館が1986年の開館時から収集してきた実物資料のなかから、営団地下鉄の団章「Sマーク」に焦点をあてて収蔵品を公開。年表や団章制定までの経緯なども展示する。開催期間は6月6日から9月3日まで。

「Sマーク」特別展の案内ポスター。【画像:東京メトロ】

営団地下鉄は戦時中の1941年に設立。東京地下鉄道と東京高速鉄道が運営していた浅草~渋谷の地下鉄路線(現在の東京メトロ銀座線)を引き継いだ。戦後にネットワークを順次拡大し、2004年の民営化で現在の東京メトロに生まれ変わった。

東京メトロによると、「Sマーク」は1960年に営団地下鉄の紋章として制定された。英語で地下鉄を表す「SUBWAY」の頭文字をもとにデザイン。営団地下鉄が標榜する交通機関としての四つの要件「安全(SAFETY)」「正確(SECURITY)」「迅速(SPEED)」「サービス(SERVICE)」を表すシンボルだったという。

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