箱根登山鉄道「夜のあじさい号」4年ぶり運行へ 運行日と時刻を発表



箱根登山鉄道は3月17日、沿線のアジサイが見ごろを迎える時期に合わせ、アジサイのライトアップと座席指定列車「夜のあじさい号」の運行を鉄道線・箱根湯本~強羅(神奈川県)で実施すると発表した。「夜のあじさい号」の運行は4年ぶり。運行再開を記念した無料の招待列車も運行される。

箱根登山鉄道「夜のあじさい号」のイメージ。【画像:小田急エージェンシー】

アジサイの夜間ライトアップは6月15日~7月9日の期間、18時30分~22時に実施。箱根湯本駅の先と大平台駅付近の2カ所、宮ノ下~小涌谷の旧温泉幼稚園付近、彫刻の森美術館付近の計5カ所でアジサイをライトアップする。

「夜のあじさい号」は6月17日~7月2日の期間、18~21時台に上下計2本(6月23~30日は上下計4本)を運行。運行区間は箱根湯本~強羅で途中駅での乗り降りはできないが、強羅行きは宮ノ下駅で記念撮影時間を設定。箱根湯本行きも塔ノ沢駅で記念撮影時間を設ける。乗車には運賃のほか座席指定料金(500円)が必要。申込みは5月17日10時から箱根登山鉄道のウェブサイト「箱根ナビ」で受け付ける。

「夜のあじさい号」の運行計画。【画像:小田急エージェンシー】

アジサイのライトアップ自体は定期運行の列車からでも見られるが、「夜のあじさい号」はライトアップされる場所で車内の照明を落として徐行か停車し、アジサイをゆっくり観賞できるようにするという。

招待列車は「夜のあじさい号」運行開始に先立ち6月16日に運行の予定。申込みは往復はがきで4月12日(必着)まで受け付ける。募集人数は45組90人で抽選結果は4月下旬頃、返信用はがきで通知する。

箱根登山鉄道沿線では例年6月中旬頃からアジサイが見頃を迎え、同じ時期に座席指定列車の「夜のあじさい号」を運行していた。2020年は前年2019年10月に発生した台風被害で運行できず、路線復旧後の2021・2022年もコロナ禍を受け運行を見送ったため、今年2023年は4年ぶりの運行になる。

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