長良川鉄道(岐阜県)は三井住友カードが提供する公共交通向けソリューション「stera transit」を導入。6月1日から「Visaのタッチ決済」で利用できるようになる。
ビザ・ワールドワイド・ジャパンが長良川鉄道や三井住友カード、レシップ、クアドラックと共同で導入した。長良川鉄道で運用されている車両の車内にキャッシュレス運賃収受器を設置。クアドラックが提供する交通決済クラウドサービス「Q-move」と接続して決済処理を行う。乗降履歴は「Q-move」のウェブサイトで確認することができる。
「Visaのタッチ決済」は自動改札機の通過時に運賃を収受、決済する方式が南海電鉄で実証実験中。5月31日から福岡市営地下鉄で実証実験が始まったほか、7月15日からは西鉄も実証実験を始める予定だ。一方、ワンマン列車の車内に設置した機器で運賃収受・決済処理を行う方式は、2020年11月から京都丹後鉄道に導入されている。
長良川鉄道も京都丹後鉄道と同じ方式だが、キャッシュレス運賃収受器にはレシップの「LV-700」を採用した。ビザ・ワールドワイド・ジャパンによると、LV-700を採用するのは国内初。小型で防滴性能を備え、耐久性、メンテナンス性に優れているほか、すでに運用されているワンマン運転車両用の運賃収受機器と連携することも可能という。
《関連記事》
・関の関口~関に「せきてらす」長良川鉄道、刃物会館前駅を改称
・距離で金額変わる運賃もGPSで対応、京都丹後鉄道「Visaタッチ決済」導入