箱根登山鉄道「運賃改定」認可、10月1日から値上げ



国土交通省の関東運輸局長は8月29日、箱根登山鉄道が申請していた鉄道線(箱根登山電車)の旅客運賃の上限変更を認可した。これを受けて箱根登山鉄道は10月1日、運賃を値上げする。

10月から値上げされる箱根登山電車。【撮影:草町義和】

認可された上限運賃の改定率は平均10.9%。実際に適用する運賃(実施運賃)も上限運賃と同額になる。普通旅客運賃は初乗り(1~3km)がいまより20円高い160円に。小田原~箱根湯本は40円値上げの360円で、小田原~強羅は90円値上げの770円になる。

これに伴い定期旅客運賃も値上げされるが割引率は引き上げられる。平均割引率は通勤定期が43.1%で2.3%の引き上げ。通学定期は70.1%で1.2%の引き上げになる。大人1カ月の場合、小田原~強羅は通勤定期が2万8090円で2320円の値上げ。通学定期は1万4490円で1200円の値上げになる。

鋼索線(箱根登山ケーブルカー)の運賃や特別急行料金、座席料金は据え置く。

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