協三工業「6屯 蒸気機関車」10分の1模型が福島市ふるさと納税返礼品に



協三工業の「6屯 蒸気機関車模型(1/10モデル)」が福島市のふるさと納税返礼品のラインアップに加わった。寄付金額は220万円(模型・台座と送料込み)。

10分の1の大きさの「6屯 蒸気機関車」。【画像:福島市観光コンベンション協会】

重量6tの小型蒸気機関車を10分の1の大きさで再現。全長約50cm、高さ(土台なし)25cmで重さは20kgほどある。外側は実際の蒸気機関車と同じ製造方法で製造され、運転台内部の細かいパーツは3Dプリンタを使って再現した。5分の1モデルの「6屯 蒸気機関車模型」も今後、返礼品のラインアップに加わる予定だ。

協三工業は福島市内の輸送機器メーカー。おもに工場・鉱山の鉄道や遊園地の遊具鉄道で使う小型の鉄道車両を製造している。福島県内では、やながわ希望の森公園(伊達市)に設置された遊具鉄道の蒸気機関車が協三工業製だ。

やながわ希望の森公園の遊具鉄道で運用されている蒸気機関車。【画像:福島市観光コンベンション協会】

蒸気機関車の新造は1991年、東京ディズニーランド(千葉県浦安市)のウエスタンリバー鉄道向けに製造したのを最後に終了していた。しかし2011年、保存鉄道を運営する那珂川清流鉄道保存会(栃木県那須烏山市)の依頼を受け6tの小型蒸気機関車を約20年ぶりに製造。同社で蒸気機関車の製造に携わっていたもと社員の協力を受け、2013年に完成した。

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