五能線「4カ月ぶり」12月23日始発から全線で運転再開 代行バスは初日も一部運行



五能線沿線連絡協議会とJR東日本秋田支社は12月20日、これまで12月23日頃とされていた五能線(秋田県・青森県)の全線再開日について、正式に12月23日の始発から全線再開すると発表した。

全線再開する五能線の列車。【画像:sawatti/写真AC】

五能線は8月の大雨で橋梁のゆがみや盛土の流出など約70カ所で被害が発生。岩館~深浦~鰺ケ沢が長期運休になった。このうち岩館~深浦が12月9日に運転を再開。残る深浦~鰺ケ沢も12月23日に再開することが決まった。路線バスへの振替輸送は12月22日限りで終了する。

観光列車の快速「リゾートしらかみ」は12月23日に限り「1・2号」が鰺ケ沢~青森のみ運行し、秋田~青森の全区間での運転再開は12月24日からになる。このため12月23日の代行バスは「1号」に接続する深浦→鰺ケ沢のバスと「2号」に接続する鰺ケ沢→東能代のバスのみ運行し、それ以外の代行バスは12月22日限りで運行を終了する。

「リゾートしらかみ」の全区間の運転再開は12月24日からになる。【画像:まこりげ/写真AC】

4カ月ぶりとなる五能線の全線再開と「リゾートしらかみ」の全区間再開にあわせた観光キャンペーンも実施される。12月24日は「リゾートしらかみ1・2号」のおもな停車駅で出迎え・見送りなどを実施するほか、「リゾートしらかみ」の乗客を対象に弘前・五所川原・東能代・秋田の各駅でオリジナルグッズをプレゼントする。

また、五能線沿線連絡協議会に所属する自治体の住民と連携し、五能線の列車に手を振る活動を実施する。協議会と秋田支社は「沿線のみなさまからの温かいおもてなしに手を振り返していただけると幸いです」と呼びかけている。ほかにも五能線沿線の宿泊施設などの宿泊料を補助するキャンペーンなどが実施中。SNSの「Facebook」「Twitter」を活用した情報発信やプレゼントキャンペーンも行われる。

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