京都鉄道博物館は来年2023年2月23日から、JR東海の特急「ひだ」で使われている新型の特急ハイブリッド気動車「HC85系」と従来型の特急気動車「キハ85系」の特別展示を行う。京都鉄道博物館でJR東海の車両が展示されるのは初めて。
2月23日から3月5日まで、本館1階「車両のしくみ/車両工場」エリアの引込線でHC85系2両とキハ85系2両を展示する。
「ひだ」はおもに名古屋発着で高山方面を結ぶ特急だが、1往復だけJR西日本とJR東海のエリアをまたぐ大阪~高山の列車が設定されている。かつては急行「たかやま」として運転されていたが、1999年のダイヤ改正で特急列車に格上げされるとともに列車名が「ひだ」に統合された。
名古屋発着「ひだ」はHC85系とキハ85系が使われているのに対し、大阪発着「ひだ」はキハ85系。3月18日のダイヤ改正では大阪発着を含むすべての「ひだ」がHC85系に統一される。京都鉄道博物館での展示はこれを記念したものだ。
JR西日本系の京都鉄道博物館は営業用の線路とつながった引込線が設置されており、現役車両の展示が比較的容易。おもにJR西日本の車両を展示しているが、過去にはJR四国やJR貨物など他社の車両を京都鉄道博物館まで回送して展示したこともある。これに対しJR東海系の博物館施設「リニア・鉄道館」は営業線路とつながった引込線や一時的に車両を展示するための施設がなく、現役車両を展示するのは難しい。
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