JR北海道のキハ183系「引退」富良野線はH100形統一 2022年3月ダイヤ改正



JR北海道は12月16日、来年2023年3月18日に実施するダイヤ改正の概要などを発表した。車両の更新などを進める。

2023年3月のダイヤ改正をもって定期運行を終了するJR北海道のキハ183系。【画像:中村昌寛/写真AC】

札幌~網走の特急「オホーツク」と旭川~網走の特急「大雪」は、すべての列車の車両をキハ283系気動車に統一。3両編成(指定席2両、自由席1両)を基本とし、利用状況にあわせて増結する。これによりJR北海道のキハ183系特急型気動車は3月17日限りで定期運行を終了する。

札幌~旭川では特急「ライラック3・5号」は運行時刻をいまより30分ほど繰り上げて「通勤通学にご利用しやすい時刻」(JR北海道)に。改正後の札幌発時刻は「3号」が7時12分になる。「5号」は8時00分として「わかりやすいダイヤ」になるという。

札幌圏では北広島市内のスポーツ施設「北海道ボールパークFビレッジ」のオープンに対応。普通列車の編成両数を見直すほか、プロ野球ナイトゲームの開催にあわせた臨時列車の運転などを行う。また、新千歳空港アクセス列車の快速「エアポート」と普通列車で実施している土曜・休日運休を一部の列車で取りやめて毎日運転にする。

平日朝に手稲→札幌で3本運転されている乗車整理券制の「ホームライナー」は、すべて毎日運転・全車指定席の列車に変更される。現在は乗車券類のほか整理券(100円)を別途購入する必要があるが、ダイヤ改正後は紙の指定券か「えきねっとチケットレス座席指定券」を別途購入が必要がある。発売額は紙の指定券が普通車530円、グリーン車780円。「チケットレス座席指定券」は普通車210円、グリーン車310円になる。

札幌圏以外では、富良野線で運行している普通列車38本をすべて新型の電気式気動車「H100形」に置き換える。また、日高本線の浜田浦駅をダイヤ改正にあわせて廃止。釧網本線の細岡駅は営業期間は4月25日~11月30日に短縮し、冬季は休止する。

富良野線の普通列車はH100形に統一される。【画像:中村昌寛/写真AC】

このほか、留萌本線では石狩沼田~留萌が3月31日に廃止され営業区間が深川~石狩沼田に縮小されることから、4月1日に時刻の見直しが行われる。また、5月20日には室蘭本線に新型車両の737系電車を導入する。JR北海道は「オホーツク」「大雪」へのキハ283系投入や室蘭本線への737系投入、駅の見直しにより年間約8600万円の経費節減効果があるとしている。

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