名鉄知立駅の高架化「第1弾」来年3月21日に まず名古屋本線の上り線



名鉄は12月13日、名古屋本線・三河線の知立駅(愛知県知立市)付近で実施している連続立体交差事業(連立事業)について、来年2023年3月21日の始発列車から名古屋本線の上り線(豊橋方面)を高架に切り替えると発表した。

高架化工事が進む名鉄の知立駅付近。【画像:名鉄】

知立駅は現在、地上に島式・単式ホームの3面5線(2~6番線)を設けている。このうち6番線ホームを高架橋の8番線ホームに切り替え、一部の通路も変更される。線路の切替作業は3月20日の終列車から3月21日の始発列車まで実施される予定。列車の運行状況により作業が延期になる場合、第1予備日を3月24日、第2予備日を3月25日とする。

今回の高架化では地上の6番線ホームが高架の8番線ホームに切り替えられる。【画像:名鉄】
知立駅の平面図。【画像:名鉄】

この連立事業は知立駅とその前後の線路を高架化して10カ所の踏切を解消するもの。このうち1カ所は緊急対策踏切に指定されている。全体の事業区間は合計約5.0kmで、名古屋本線の刈谷市一ツ木町5丁目から知立市内幸町加藤までの約1.6kmと三河線(豊田市方面)の知立市池端1丁目から知立市牛田町裏新切までの約1.9km、三河線(碧南方面)の知立市池端1丁目から知立市東上重原4丁目までの約1.5km。

愛知県が事業主体となって2010年から工事が始まり、当初は2023年度に完了する予定だった。しかし工事用地が狭く列車や周辺環境に配慮するための検討・工事に時間がかかったことなどから、昨年2021年11月に知立市は事業完了時期を5年遅れの2028年度に変更することを発表。名古屋本線の上り線、三河線、名古屋本線の下り線(名古屋方面)の順番で順次高架化することになった。

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