京成3代目「スカイライナー」4500万人を達成 利用者数はコロナ禍前のレベルに



京成電鉄は10月12日、2010年にデビューした3代目「スカイライナー」の利用者がのべ4500万人に達したと発表した。

京成電鉄の3代目「スカイライナー」ことAE形。【撮影:草町義和】

この日は午前中、成田空港駅で4500万人の達成記念式典を開催。京成電鉄の田中亜夫鉄道本部長や成田市の小泉一成市長、成田空港会社の片山敏宏執行役員が出席した。4500万人目の客への花束贈呈などが行われ、9時36分発の京成上野行き「スカイライナー8号」を見送った。

「スカイライナー8号」の乗客にはオリジナルノベルティグッズを配布。編成の先頭部には4500万人達成記念のヘッドマークが掲出された。また、11月12日までの1カ月間、成田空港駅の改札内コンコースに4500万人達成記念のフォトスポットや、運行開始45周年を記念した「スカイライナー」歴代車両のパネル展示を行う。

成田空港駅で行われた4500万人達成記念式典。【画像:京成電鉄】
4500万人達成記念のヘッドマークを掲出したAE形。【画像:京成電鉄】

「スカイライナー」は京成上野~成田空港を結ぶ空港アクセス特急で45年前の1978年に運行開始。最初に導入された電車はAE車(初代)で、1991年にデビューしたAE100形を経て2010年から3代目「スカイライナー」ことAE形(2代目)の運行が始まった。それまでの「スカイライナー」は京成本線経由で最高速度は110km/hだったが、成田スカイアクセス線の開業にあわせて同線経由に変更され、最高速度は新幹線を除く在来線では日本最速となる160km/hに引き上げられた。

利用者数は2013年に1000万人、2015年に1500万人を達成。その後はほぼ1年ごとに500万人ずつ増えて2019年に3500万人を達成した。しかし2020年はコロナ禍で利用者が大幅に減少し、4000万人に到達したのは2022年10月だった。それから1年後の今年2023年10月に4500万人を達成し、年間利用者数がコロナ禍前のレベルに戻ったといえる。

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