錦川鉄道「全線再開」11月中旬頃か 台風14号の影響で一部不通



台風14号の影響で一部区間の運転を見合わせている錦川鉄道の錦川清流線(山口県岩国市)が、11月中旬頃にも全線再開の見通しとなった。

錦川清流線の列車。【画像:アクセルF/写真AC】

錦川清流線は岩徳線の川西駅で分岐して錦町駅を結ぶ32.7kmの鉄道路線。JR岩徳線に乗り入れて岩国~錦町の直通運行を行っている。台風14号の影響で9月18日に全線の運転を見合わせた。9月23日から北河内~錦町のみ運転を再開している。

一方、川西~北河内は瓦谷地区の河岸と道路(岩国市道御庄83号線)が崩落したため、近くにある錦川清流線の擁壁が露出。列車の安全な運行ができない状態になっており、JR線への乗り入れ区間を含む岩国~北河内で代行バスが運行されている。

岩国市の福田良彦市長が10月20日の記者会見で明らかにしたところによると、10月24日から被災した場所の応急復旧工事に着手する予定。河川内の工事で気象状況に大きく左右されるため工事期間は明確にできないとしつつ1カ月程度を見込んでおり、11月中旬頃の完了を目指す。この工事が完了すると、道路の通行規制をいったん解除することができ、錦川清流線の運行も再開できるという。

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