西鉄久留米駅の駅ビル「リニューアル」商業施設充実、2年後にグランドオープンへ



西鉄は9月21日、西鉄久留米駅(福岡県久留米市)の駅ビルをリニューアルすると発表した。フードコートの新設など商業施設の充実を図り、同時に商業施設の名称を現在の「エマックス・クルメ」から「レイリア久留米」に変更する。2024年9月のグランドオープンを予定。

西鉄久留米駅の駅ビル「エマックス・クルメ」。【画像:tsukuri/写真AC】

1階は現在の「にしてつストア久留米タミー店」をリニューアル。これとは別に食物販・総菜店舗区画を新たに設ける。面積はにしてつストアが1702平方mで、飲食・食物販店舗区画(バックヤード除く)は1058平方m。にしてつストアは今年2022年12月から仮設店舗で営業を行い、2024年3月にリニューアルオープン。同年9月には飲食・食物販店舗区画もオープンする予定だ。

リニューアル後のにしてつストア入口のイメージ。【画像:西鉄】
飲食・食物販店舗入口のイメージ。【画像:西鉄】

このほか、西鉄久留米駅と一体化しているバスセンターも構内店舗を増床して飲食コーナーの充実を図る。また、ファサードの仕様をそろえ、店舗東側の壁をガラス面に変更。店舗入口を設けることで東口広場側を明るくして店舗の魅力向上を図るという。バスセンター南側店舗は2023年6月、北側店舗は2024年9月にそれぞれオープンする予定。

1階バスセンター東口のイメージ。【画像:西鉄】

2階は北口改札前にフードコートを新設する。2023年6月頃のオープンを予定。館内入口を全面ガラス張りにするほか外壁の開口で外光を取り入れることで視認性の向上などを図る。フードコート内には電車・バスの運行状況がわかるデジタルサイネージを設置。現在は1階にある定期券販売所は2階フードコート横に移設し、電車・バスの乗換動線から分かりやすい場所にする。

北口改札側のフードコート入口のイメージ。【画像:西鉄】
フードコート内部のイメージ。【画像:西鉄】
1階にある定期券販売所は2階フードコート脇に移設される。【画像:西鉄】

改札周辺の各施設も再配置し、2023年6月の完成を目指す。2階専門店街とフードコートを結ぶ西側通路にATMコーナーやピックアップロッカーなどを設置するほか、テイクアウトに特化した店舗を誘致するなどして「アフターコロナの消費者ニーズの変化に対応したサービス」を拡充するという。

2階専門店街とフードコートを結ぶ西側通路のゲートのイメージ。【画像:西鉄】
各階のリニューアル概要。【画像:西鉄】

このリニューアルは西鉄久留米駅の高架橋耐震補強工事にあわせて行われるもの。投資額は約17億円で、今年2022年9月から工事に着手。2024年9月のグランドオープンを予定している。

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