鹿児島地区「415系500番台」ダイヤ改正で引退 最終日に見送りイベント



JR九州が運用している普通列車用の国鉄電車「415系」のうち、鹿児島地区の鹿児島本線や日豊本線で運用されている415系500番台が9月23日のダイヤ改正に伴い引退する。

鹿児島地区の415系500番台。【画像:JR九州】

ダイヤ改正当日の9月23日には「さよなら!鹿児島地区415系500番台」と題し、鹿児島中央駅で見送りイベントが行われる。8時57分頃、同駅の4番線ホームに415系500番台が到着。到着後はドアを閉めるため車内見学や車内撮影はできない。9時09分頃、車両基地の鹿児島車両センターに向け発車する。見送りに参加する場合は入場券(170円)が必要だ。

このほか、9月19日に鹿児島車両センターで撮影会イベントが行われるが、申込みは締切済み。

415系は1971年にデビュー。1960年から製造が始まった401・403・421・423系と同じ交直両用の電車だが、交流の商用電源周波数は401・403系が50Hz(東日本)のみ対応しているのに対し、421・423系は60Hz(西日本)のみ対応。415系は50Hzと60Hzの両方に対応し、電化されている国鉄線なら基本的にどこでも走れるようにした。

鹿児島地区で運用されている500番台は1982年から製造。老朽化した401系の更新と常磐線の混雑緩和を目的に開発された。のちに一部の編成が九州に転属し、1987年の国鉄分割民営化でJR九州が継承した。

JR九州は新型電車の821系を開発し、2019年3月に営業運転を開始。老朽化した415系の置き換えを順次進めている。

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