一畑電車「9~12分短縮」10月改正、平日日中の列車が急行に 回送列車も営業運転



一畑電車(島根県)は10月3日、平日ダイヤを改正する。各駅停車の普通列車の一部を急行列車に変更するなどし、所要時間の短縮を図る。

一畑電車の車両。【画像:りっくん_/写真AC】

急行は現在、平日の朝7時台に大社線で川跡→出雲大社前の2本が運行されているほか、平日夕方の北松江線で松江しんじ湖温泉18時19分発の電鉄出雲市行き1本が運行されている。

改正後はこれらに加え、日中帯の9・12時・14時台に電鉄出雲市駅を発車する松江しんじ湖温泉行き3本を普通列車から急行に変更。松江しんじ湖温泉発の電鉄出雲市行きも9・12・14時台の3本が急行に変わる。電鉄出雲市~松江しんじ湖温泉の所要時間は各駅停車の普通列車で1時間程度だが、急行への変更で9~12分ほど短縮される。

また、回送列車4本を営業列車に変更して利用可能に。これにより電鉄出雲市18時39分発の雲州平田行きと出雲大社前19時21分発の雲州平田行き、川跡9時06分発の電鉄出雲市行き、松江しんじ湖温泉20時10分発の雲州平田行きがそれぞれ急行として運行される。この結果、急行の本数は現在の計3本から計13本に増える。

このほか、電鉄出雲市7時15分発の松江しんじ湖温泉行き特急「スーパーライナー」を4両編成から2両編成に短縮する。

改正後の平日の運転本数は北松江線が上下各28本、大社線が上下各24本で合計104本。いまより2本増える。休日ダイヤは変更しない。

一畑電車は急行の設定について、乗降人員調査での利用者の状況を踏まえ、日中帯に速達列車を設定して時間短縮を図るとしている。急行が停車しない駅では停車本数が減るが、同社は急行の前後を走る普通列車のダイヤを調整し、客の利便性に配慮するとしている。

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