近鉄西信貴ケーブル「運休中」落雷で電気設備が故障



近鉄の西信貴鋼索線(西信貴ケーブル、大阪府八尾市)が電気設備の故障で運休が続いている。同社は8月22日、同線の運転を当面のあいだ休止すると発表した。

運休が続く近鉄西信貴ケーブル。【画像:TRJN/wikimedia.org/CC BY-SA 4.0】

近鉄によると8月6日の11時44分頃、落雷の影響で高安山駅にあるケーブル巻上装置が故障。翌8月7日以降も係員が機器を点検したが復旧しなかった。8月11日には巻上装置の制御器の基盤を取り替えるなどの修理を実施。しかし「営業運転できる状態まで復旧していない」とし、安全確保のため引き続き運転を見合わせることにしたという。

代行輸送は実施していない。近鉄は信貴山へのアクセスについて、近鉄生駒線の王寺駅か信貴山下駅から奈良交通のバスを利用するよう案内している。近鉄バス信貴山上線の高安山霊園前~信貴山門は運転している。

西信貴ケーブルは近鉄信貴線の信貴山口駅から山頂側の高安山駅を結ぶ1.3kmのケーブルカー。

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