台湾鉄路の新型特急「EMU3000形」不満の声受け座席を改良 車両は日立製



台湾鉄路は2021年から運行している新型車両のEMU3000形電車について、座席を改良することにした。4月18日、現地メディアの中央通訊社が報じた。

台湾鉄路のEMU3000形。【画像:Kazehayashi/wikimedia.org/CC BY-SA 4.0】

中央通訊社の報道によると、EMU3000形の利用者は、座りにくくて腰痛の原因になるなどといった不満の声を上げている。これを受け、現在の座席を製造した台湾メーカーが人間工学に基づき再設計する。

台湾鉄路は3年ごとの定期的なメンテナンスにあわせ、改良した座席を2024年末から順次導入する方針。このほか、カップホルダーがなく飲み物がこぼれやすいという苦情も寄せられていることから、2024年末までにカップホルダーを設置する予定という。

EMU3000形は2021年12月にデビューした新型車両。日立製作所の台湾グループ会社である台湾日立アジアパシフィック社が受注した。製造は日立製作所の笠戸事業所が行っており、2021年から順次納入している。2024年中には日立が受注した全600両(12両編成50本)が完成する予定だ。

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