南海電鉄「ラピート」日本初のQR乗車券・特急券セット切符、駅窓口より安く



南海電鉄は8月8日からQRコードを使ったチケットレスタイプの割引切符「ラピートデジタルきっぷ」を発売する。乗車券と関空アクセス特急「ラピート」の特急券をセットにしたもの。駅窓口で発売されている割引切符よりも安い。

南海電鉄の関空アクセス特急「ラピート」。【撮影:草町義和】

難波・新今宮・天下茶屋・堺~関西空港の片道相互間でレギュラーシートのみ発売。スーパーシート版は発売しない。発売額は難波・新今宮・天下茶屋~関西空港が1200円、堺~関西空港は1100円。

所定の運賃・料金より250円(堺~関西空港は260円)安く、駅窓口で発売されている乗車券・特急券セットタイプの割引切符「関空トク割ラピートきっぷ」と比べても90円(堺~関西空港は190円)安い。

発売期間は8月8日~12月10日、利用可能期間は8月9日~12月11日。利用当日は購入できず前売りのみになる。

購入に際しては南海電鉄のスマートフォン向けアプリ「南海アプリ」が必要。乗車区間などを選択してクレジットカードで決済する。その後、乗車日や利用する列車、座席の選択などを行う。購入日翌日から起算して1カ月以内の任意の日を選べる。日時や列車は購入日翌日から乗車5分前まで指定できる。

「ラピートデジタルきっぷ」の案内。【画像:南海電鉄】

利用時にはQR乗車券をスマホ画面に表示し、QRコードに対応した自動改札機にタッチすると入出場できる。南海電鉄によると、QRコードを用いて乗車券・特急券をセットで発売するのは日本で初めてという。

《関連記事》
大阪市内の南海高野線など「立体化」調査検討の委託を公告
南海電鉄「ラピート」5月2日から全面的に運転再開 コロナ禍前より18本減まで回復