西武秩父線「かつて日本最長」正丸トンネル歩くツアー コロナで中止も改めて企画



西武鉄道と西武トラベルは8月27日、西武秩父線の正丸トンネル(埼玉県)を終電後に歩くツアー「西武鉄道創立110周年記念 特別企画『正丸トンネルを歩こう!』」を実施する。

西武秩父線の正丸トンネル。【画像:西武鉄道】

8月27日の23時~23時20分、西武池袋線の飯能駅に集合。特急「ラビュー」の臨時列車に乗って正丸駅に向かう。日付変わって8月28日の0時30分頃、正丸駅から正丸トンネルに入り、芦ヶ久保駅まで歩く。その後、特急「ラビュー」の臨時列車に再び乗って西武秩父駅に向かい、朝5時頃に解散。参加者は同駅の温泉施設「祭の湯」を5時から利用できる。

トンネル内では軌道自転車「レールスター」の乗車体験を実施。参加者には西武秩父線の開通時に配布されたレール型文鎮や西武秩父線開通50周年記念ロゴ入りオリジナルヘルメット、完歩プレートなどがプレゼントされる。

軌道自転車の「レールスター」。【画像:鉄道プレスネット】

中学生以上の20組40人を募集し、旅行代金は2人1組5万円。「西武線1日フリーきっぷ」(2日分)や「祭の湯」入浴券、夜食などが付く。8月10日23時59分まで西武トラベルのウェブサイトで申込みを受け付ける。応募者多数の場合は抽選。

正丸トンネルは正丸峠付近に設けられた西武秩父線のトンネルで全長4811m。1969年の西武秩父線開業から近鉄大阪線・新青山トンネル(三重県)が開通した1975年までは日本の私鉄で最も長い山岳トンネルだった。線路は単線だが途中に正丸トンネル信号場があり列車の行き違いに対応している。

正丸トンネルのウォーキングツアーは西武秩父線の開業50周年企画として2020年3月に実施される予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止されていた。西武鉄道と西武トラベルは西武鉄道(旧・武蔵野鉄道)の創立110周年(2022年)企画として、改めて正丸トンネルのウォーキングツアーを企画した。

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