山陽新幹線「のぞみ」「みずほ」最大420円値上げ 認可不要の範囲で料金改定



JR西日本は7月13日、山陽新幹線「のぞみ」「みずほ」の指定席特急料金を改定すると発表した。来年2023年4月1日購入分から値上げする。

東海道・山陽新幹線のN700S。【画像:Today is sunny./写真AC】

値上げ幅は乗車区間に応じて110円・320円・420円。通常期の指定席特急料金の場合、新大阪~岡山は現在3270円のところ110円値上げして3380円に。新大阪~広島は現在の4910円から320円値上げの5230円で、新大阪~博多は現在の5810円から420円値上げの6230円になる。

運賃を含む合計額では新大阪~岡山が6460円、新大阪~広島が1万950円、新大阪~博多が1万6020円。

「のぞみ」「みずほ」と「ひかり」などを乗り継ぐ場合や、東海道新幹線・九州新幹線にまたがって利用する場合も今回の値上げの対象。グリーン車を利用する場合も今回の値上げによる差額が適用される。

一方、「のぞみ」「みずほ」の自由席特急料金や、「エクスプレス予約」「e5489(eきっぷ)」などおもなネット予約商品は今回変更しない。

現行(左)と改定後(右)の「のぞみ」「みずほ」指定席特急料金。【画像:JR西日本】

鉄道事業では通常、運賃の上限について国土交通大臣の認可を受ける必要があるが、特急料金などは届出だけで済む。ただし新幹線の特急料金は運賃と同様、上限の認可を受けなければならない。JR西日本は今回、認可済みの新幹線特急料金の上限の範囲内で値上げするとしており、認可手続きは不要だ。

JR西日本は値上げについて「コロナ禍の社会変容を踏まえ山陽新幹線のさらなるサービス改善を図るため」としている。

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