久大本線の橋りょう、大雨で「線路に変状」か 水害による長期不通相次ぐ



8月に入ってから断続的に続く大雨の影響で運休中の鉄道各線のうち、久大本線(福岡県・大分県)の橋りょうで線路に被害が発生した可能性がある。

JR九州の東京支社によると、同社は大分県内の杉河内~北山田間にある第10玖珠川橋りょうについて、「線路に変状が発生しているように見受けられる」ことを把握。断続的な降雨や河川増水のため詳細な調査に入ることができず、被害の状況は確定できていないという。

久大本線は鹿児島本線の久留米駅と日豊本線を大分駅を結ぶ141.5kmの路線。沿線に由布院温泉があることで知られる。近年は水害による不通を繰り返しており、2012年の豪雨で路線流失や橋脚沈下などの被害が発生して約1カ月運休。2017年7月の九州北部豪雨でも光岡~日田間の花月川橋りょうが流失して全線復旧までに約1年かかった。

昨年2020年7月の豪雨では豊後中村~野矢間の第2野上川橋りょうが流失。今年2021年3月までに全線復旧した。

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