横須賀・総武快速線の新型E235系、最初の編成が完成 上越線を走って東京へ



横須賀・総武快速線用のE235系電車の最初の編成が、このほど総合車両製作所(J-TREC)の新津事業所(新潟市秋葉区)で完成。6月8日の午前、電気機関車のEF64形1000番台に引かれて出発し、10時30分頃に上越線の六日町駅(新潟県南魚沼市)を通過した。午後には神奈川県内にある横須賀線の車両基地に入るとみられる。

電気機関車に引かれて上越線を走る横須賀・総武快速線用のE235系。【撮影:鉄道プレスネット編集部】

このほど完成したのは、2階建てグリーン車2両と普通車9両で構成される11両編成の基本編成。車両番号は1000番台になっている。このうちグリーン車はJ-TRECの横浜事業所(横浜市金沢区)で製造され、4月に新津事業所へ輸送。同事業所で製造されている普通車と合流して編成を組んだ。

横須賀・総武快速線用のE235系は、同線で現在運用されているE217系電車の更新用として計画された新型車両。E217系と同様、11両の基本編成と4両編成の付属編成で構成され、最長では基本編成と付属編成をつないだ15両編成で走る。車体の色も、いわゆる「スカ色」の青とクリームの2色を引き継ぐ。

普通車の座席は一部ボックスシートのE217系と異なり、すべてロングシートに。E235系としては初となるグリーン車は、普通列車用のグリーン車としては初めて各座席にコンセントを設置し、公衆無線LANも導入される。

最終的には基本編成が51本、付属編成が46本の合計745両が製造される計画。本年度2020年度から順次製造され、最終的には横須賀・総武快速線のE217系を置き換える。

電気機関車のEF64形1000番台と横須賀・総武快速線用E235系。【撮影:鉄道プレスネット編集部】
午後には横須賀線の車両基地に搬入されるとみられる。【撮影:鉄道プレスネット編集部】