京急「ドレミファインバータ」復活? 横浜駅に設置の自販機「あの音」流れる



京急グループとダイドードリンコは3月28日、京急電鉄本線の横浜駅に京急車をデザインしたラッピング自動販売機を設置すると発表した。4月1日の10時から稼働する。

「ドレミファインバーター」を搭載していた1000形の第1033編成。【画像:京急電鉄】

自販機は「おしゃべり自販機」と「京急グッズ自販機」の2台。横浜駅北口改札内の下りホーム行きエレベーターの横に設置される。「おしゃべり自販機」の外装は1000形を模したデザイン。「京急グッズ自販機」も2100形を模したデザインで装飾される。

「おしゃべり自販機」はダイドードリンコが設置。コイン投入時や商品ボタンを押した際、商品搬出後に音が流れる。音は「まもなく快特品川行が発車いたします」など運転士・車掌のアナウンスのほか、いわゆる「ドレミファインバーター」発車音など5パターンがランダムに流れる。

横浜駅に設置される「おしゃべり自販機」と「京急グッズ自販機」。【画像:京急電鉄】

「ドレミファインバーター」は、2100形と1000形の1・2次車に搭載されていたモーターの制御装置のこと。インバーターの振動によるノイズを音階に聞こえるよう調整したことから、そう呼ばれるようになった。

機器更新のため2021年7月までに「ドレミファ」は聞かれなくなったが、独特な音は鉄道マニアのあいだで人気が高く、京急電鉄は「『ドレミファインバータ』を聞ける場所を作って欲しいというお客さまからの声」に応えて「おしゃべり自販機」を設置するとしている。

「京急グッズ自販機」では「けいきゅうオリジナルプラレール」(4種類程度、2500~3000円)や駅名板マグネット(横浜駅、500円)などを販売する。

《関連記事》
京急電鉄「最後のドレミファインバーター」1000形1033編成、7月20日で終了
京急電鉄1890番台「ル・シエル」愛称ラッピングが登場 隠された「LC」とは