羽田空港事故の欠航で東海道新幹線「臨時列車」関鉄も茨城ダイバートに対応



羽田空港で1月2日夕方、航空機衝突事故の影響で滑走路が閉鎖され、同空港を離着陸する便の欠航やダイバート(ほかの空港への代替着陸)が相次いだ。これを受けて地上の鉄道・バス各社は臨時便を運行した。

東海道新幹線の列車。【画像:ジュンP/写真AC】

JR東海は事故発生後、客の混雑が見込まれるとして、東海道新幹線で臨時列車「のぞみ269号」(東京21時42分→新大阪0時03分)と「のぞみ262号」(新大阪21時50分→東京0時11分)の運行を急きょ決めた。

2023~2024年の年末年始の「のぞみ」は20年ぶりに全車指定席で運行されているが、全席指定席で運行しているが、「のぞみ269・262号」はグリーン車を除き全車自由席とし、グリーン車は車内発売とした。

新千歳空港から羽田空港に向かっていた航空便の一部は、事故を受け茨城空港にダイバートした。関東鉄道によると、同社グループの関鉄バスと関鉄グリーンバスが茨城空港にバス車両を派遣。ダイバートで茨城空港に到着した客を21時10分ごろまでに、すべて常磐線の石岡駅への案内を完了したという。

石岡駅と茨城空港を結ぶバスも運行されているバス専用道。【撮影:草町義和】

事故は1月2日17時47分ごろに発生。新千歳空港15時50分発の日本航空516便(エアバスA350-941)が羽田空港のC滑走路に着陸中、海上保安庁の小型機「みずなぎ1号」(ボンバルディアDHC-8-Q300)に衝突し、炎上した。516便の乗客乗員は全員脱出したが、「みずなぎ1号」の乗員6人のうち機長を除く5人が死亡した。羽田空港は全滑走路が閉鎖されたが、C滑走路を除き21時30分に再開している。

《関連記事》
東海道・山陽新幹線「のぞみ」20年ぶり「全車指定席」に 利用者が多い時期限定
羽田空港アクセス線「空港新駅」工事に着手 難易度高い工事でメリットある方式を採用