東北新幹線「あおば」復活運転 40周年記念、車両も開業時のデザインに



JR東日本は6月25日、東北新幹線の仙台→上野間で旅行商品専用の団体列車「なつかしのあおば号」を運行する。東北新幹線の開業40周年を記念するもの。

東北新幹線開業時の200系と同じ緑・クリーム2色でデザインしたE2系のイメージ。【撮影:草町義和、加工:鉄道プレスネット】

運行時刻は仙台9時08分→上野12時06分。途中、白石蔵王・福島・郡山・新白河・那須塩原・宇都宮・小山・大宮の全駅に停車する各駅停車になる。車両はE2系の「200系カラー新幹線」を使用。東北新幹線の開業時に導入された200系のデザインと同じ緑・クリームの2色で装飾する。

乗車には旅行会社が発売する「なつかしのあおば号」を組み込んだ旅行商品を購入する必要がある。JR東日本びゅうツーリズム&セールスの場合、「『なつかしのあおば号』で行く大宮・上野」と題した旅行商品を設定した。

この旅行商品の募集人数は300人(最少催行人数は200人)で、旅行代金は仙台発・上野着・普通車指定席の場合、大人1万8000円・子供1万4000円。「あおば」の行先表示器をデザインしたキールホルターや当時の切符を再現した記念乗車証などが付く。これ以外に子供連れ専用車両を利用するコースも設定されている。申込みはJR東日本びゅうツーリズム&セールスのウェブサイト「日本の旅、鉄道の旅」で受け付けている。

かつて東北・上越新幹線で運行されていた200系。【撮影:草町義和】

東北新幹線は国鉄時代の1982年に開業。列車は東海道・山陽新幹線の「ひかり」に相当する速達タイプの「やまびこ」と、「こだま」に相当する各駅停車タイプの「あおば」が設定された。「あおば」の名称は仙台城の別名「青葉城」に由来しており、おもに大宮~仙台間(のちに東京~仙台間)で運行されていた。1995年に東京~那須塩原間を結ぶ「なすの」の運行開始に伴い減便され、1997年に廃止された。

E2系「200系カラー新幹線」は現在、旅行商品専用の団体列車のみ行程が発表されているが、JR東日本は定期列車でも運転するとしている。

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