西武鉄道「40000系」3編成増備 2022年度の投資計画「次世代新宿線」も推進



西武鉄道は5月12日、2022年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。安全対策やサービス向上、環境対策などに総額245億円を投じる。

2022年度は3編成30両が増備される40000系。【撮影:草町義和】

サービス向上の分野では、池袋線の池袋駅と豊島線の豊島園駅でリニューアルを実施。新型車両の40000系は3編成30両を増備する。このほか、駅・車両へのLED照明の導入を進める。

新宿線では「次世代新宿線」として改良を推進。同線の中井~野方間と東村山駅付近で実施している連続立体交差事業(連理事業)の工事を引き続き進めるほか、井荻~西武柳沢間と野方~井荻間の連立事業も早期事業化に向け準備を進める。

連続立体交差事業により高架化工事が進められている東村山駅付近。【撮影:草町義和】

東京都新宿区が都市計画を決定した西武新宿駅とJR新宿駅方面を結ぶ新たな地下通路は、早期実現に向け具体的な検討と関係者との協議を進める。

安全対策は「踏切の安全性向上」「輸送の安全性向上」を掲げた。踏切安全策は高規格の踏切支障検知装置の設置、特殊信号発光機のATS連動化、新しい安全対策の研究を進める。輸送安全策は列車無線装置の更新や法面の改良、落石防護設備の設置を推進する。

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