北総鉄道「げんこつ電車」ライトアップ 創立50周年、記念切符や開業時のレール販売も



5月10日に創立50周年を迎えた北総鉄道は、同社が静態保存している7000形先頭車の7001号をライトアップする。

北総鉄道の7000形。先頭は西白井で保存されている7001号。【撮影:草町義和】

7001号は北総線・西白井駅(千葉県白井市)に隣接する保守基地内で保存されているが、西白井駅のホームから見ることができる。ライトアップの期間・時刻は5月10~31日の19~21時頃の予定。

このほか、創立50周年記念として記念入場券セット(3000円)や、開業時の1979年から2022年まで使用していたレールのカット(4000円)を5月10日から発売している。

北総鉄道は千葉ニュータウンのアクセス路線の運営を目的に50年前の1972年5月10日に設立。1979年に新京成線の北初富駅から千葉ニュータウンの小室駅まで開業した。その後、路線の延伸や千葉ニュータウン線の編入などを経て、現在は京成高砂~印旛日本医大間32.3kmの北総線を運営している。当初の社名は「北総開発鉄道」だったが、2004年に現在の社名に変更された。

千葉ニュータウン中央駅を発車した7000形。【撮影:草町義和】

7000形は1979年の開業時に導入された通勤電車。踏切事故対策として下方の視界を確保するため、先頭部をシグマ(Σ)形の形状にしたのが特徴で、「げんこつ電車」などと呼ばれた。老朽化のため2007年に引退。先頭車の7001号が西白井の保守基地で保管されている。通常はカバーで覆われているが、4月に創立50周年記念としてカバーが取り外された。

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