JR「青春18きっぷ」2022年も発売 普通列車の普通車自由席が乗り放題



JRグループの旅客6社は2月8日、JR線の普通列車を自由に乗り降りできるフリー切符「青春18きっぷ」について、今年2022年の春季から冬季の発売計画の概要を発表した。

JR線の普通列車。【撮影:草町義和】

切符の効力や制限、特例などは、2021年冬季からの大きな変更はない。発売額は1万2050円。全国のJRのおもな駅や旅行会社などで発売される。発売期間と利用期間は次の通り。
●春季
・発売期間:2022年2月20日~2022年3月31日
・利用期間:2022年3月1日~2022年4月10日

●夏季
・発売期間:2022年7月1日~2022年8月31日
・利用期間:2022年7月20日~2022年9月10日

●冬季
・発売期間:2022年12月1日~2022年12月31日
・利用期間:2022年12月10日~2023年1月10日

5回(日)分がセットになっており、1枚の「青春18きっぷ」を一人が5回使ったり、5人グループで1回使ったりすることができる。

利用できる路線・列車は、JR線の快速・普通列車の普通車自由席とJR東日本のバス高速輸送システム(BRT)、JR西日本宮島フェリー。このほか、青い森鉄道線の青森~八戸間と青森~野辺地間、あいの風とやま鉄道線の高岡~富山間、IRいしかわ鉄道線の金沢~津幡間を通過利用できる。

特急列車(新幹線を含む)や急行列車、グリーン車指定席は、原則として特急券やグリーン券を追加購入しても利用できない。快速・普通列車の普通車指定席やグリーン車自由席は、指定席券やグリーン券を購入すれば利用できる。

ただし、佐世保線・早岐~佐世保間と宮崎空港線・宮崎~宮崎空港間は特急列車の普通車自由席を利用できる。奥羽本線・新青森~青森間と石勝線・新得~新夕張間は、各区間内の相互発着の場合に限り「青春18きっぷ」だけで特急・急行列車の普通車自由席を利用できるが、区間外にまたがって同一の特急・急行列車を利用する場合は特急・急行列車の乗車全区間の乗車券と特急券または急行券が必要だ。

「青春18きっぷ」と組み合わせて利用する場合に限り、本州と北海道のあいだを新幹線などで移動できる「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(2490円)も従来通り発売される。利用期間は「青春18きっぷ」と同じだが、発売期間は各シーズンの利用期間の最終日まで。奥津軽いまべつ~(北海道新幹線)~木古内~(道南いさりび鉄道線)~五稜郭間の北海道新幹線の普通車の空いている席と道南いさりび鉄道線の普通列車が片道1回利用できる。

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