鹿島臨海鉄道の貨物駅に「旅客用ステップ」観光に活用、地元職業訓練校の生徒が製作



鹿島臨海鉄道は1月11日、貨物専用の神栖駅(茨城県神栖市)の新たな活用策として、旅客が乗り降りするための「乗降ステップ」を製作すると発表した。

貨物専用の神栖駅構内。車両基地が併設されているため旅客車両が留置されることはあるが、旅客を載せた営業列車が乗り入れることは通常ない。【撮影:草町義和】

職業訓練校の茨城県立鹿島産業技術学院が製作に協力。溶接技術を学ぶ生徒が授業の一環として、1月から2月にかけステップを製作する予定だ。

貨物駅に仮設された旅客乗降用設備の例(秋田港駅)。【撮影:草町義和】

神栖駅は鹿島臨海工業地帯の貨物線(鹿島臨港線)の駅。貨物専用駅のため通常は旅客列車が発着することはない。現在、日曜日はテレビや映画などのロケや、旅行会社主催による見学会の受入を行っている。

鹿島臨海鉄道によると、神栖駅への臨時列車運転の要望が鉄道マニアから寄せられている。また、神栖駅で乗降を行う観光メニューの造成を図るため、見学客が乗り降りするためのステップを製作することにしたという。

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