JR東日本の盛岡支社は11月19日、釜石線のSL列車「SL銀河」の運行を2023年春で終了すると発表した。
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今年2021年は12月5日までの土・日曜に運行。来年2022年は春から初冬まで運行し、2023年は春のみ運行する予定だ。盛岡支社は運行終了まで「SL銀河」を活用したさまざまなイベントを計画するとしている。
「SL銀河」は2014年4月、東日本大震災からの復興支援の一環として釜石線・花巻~釜石間で運行を開始。蒸気機関車は岩手県営運動公園で静態保存されていたC58形239号機を動態復元した。
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旅客車は自走できない客車ではなく、JR北海道から譲り受けた気動車のキハ141系700番台を使用。50系51形客車を改造してディーゼルエンジンを搭載したもので、急勾配が多い釜石線ではディーゼルエンジンでC58形をアシストする。内外装は宮沢賢治とその小説『銀河鉄道の夜』をモチーフに改装された。
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同支社によると2014年4月の運行開始以来、現在までに約5万7000人が乗車しているが、キハ141系700番台の老朽化に伴い運行を終了することにしたという。C58 239とキハ141系700番台の「SL銀河」運行終了後の取り扱いについては明らかにしていない。
盛岡支社は「SL銀河」の運行終了後について「新たな観光列車の運行に向けて検討を進めるとともに、地域のみなさまと一緒に観光振興に取り組んでまいります」としている。
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