五洋建設がシンガポール~マレーシア新線工事を受注 シンガポール側の駅舎など



五洋建設は11月30日、シンガポールとマレーシアを結ぶ高速輸送システム(RTS)計画のうち、シンガポール側の施設の建設工事をシンガポール陸上交通庁から受注したと発表した。受注金額は9億3300万シンガポールドル(約714億円)。

シンガポールとマレーシアのジョホールバルを結ぶRTSの駅のイメージ。【画像:シンガポール陸上交通庁】

五洋建設が今回受注したのは、シンガポール側の駅舎と税関・出入国管理・検疫所棟。シンガポールの大量高速交通システム(MRT、日本の地下鉄に相当)トムソン・イーストコースト線のウッドランド・ノース駅に隣接する、約30haの土地に建設する。地下3階・地上3階で、建物の高さは16m、延床面積は約18万平方mになる。

五洋建設によると、この工事は杭・基礎工事で大量の発破と岩掘削を伴う難易度の高い大型工事という。同社は「工期内に安全かつ品質の高い施工を行い、シンガポール・マレーシア両国の発展に寄与してまいります」としている。

このRTSは、シンガポール北部のウッドランド・ノース駅と、マレーシアのジョホール州の州都ジョホールバルのブキットチャガー駅を結ぶ、全長約4kmの鉄道新線。車両は8両編成で、1時間あたり1万人を輸送する。開業は2026年末の予定。

RTSのウッドランド・ノース駅では、MRTトムソン・イーストコースト線の同名駅と地下で結ばれる。同線はシンガポール中心部への延伸区間が工事中で、ジョホールバルからシンガポール中心部までRTSとMRTによる輸送ルートが構築されることになる。五洋建設はトムソン・イーストコースト線の延伸区間でも、ブライトヒル駅などの工事を受注している。

シンガポールとマレーシアは、ジョホール海峡を横断する長堤(コーズウェイ、道路・鉄道)と橋(セカンドリンク、道路)で結ばれているが混雑が激しく、RTSの整備による混雑緩和が期待されている。