ロシア・北朝鮮「世界最長」モスクワ~平壌の国際列車も運行再開、5年ぶり



ロシアの首都・モスクワと北朝鮮の首都・平壌(ピョンヤン)をシベリア鉄道経由で結ぶ国際旅客列車の運行が5年ぶりに再開される。6月9日、ロシア鉄道(RZD)が平壌発6月17日の便から運行を再開すると発表した。

シベリア鉄道の列車。【画像:Dragon1/写真AC】

月2回の運行で所要時間は8日間。東行は平壌3日発→モスクワ11日着と平壌17日発→モスクワ25日着で、西行はモスクワ12日発→平壌20日着とモスクワ26日発→平壌(翌月)4日着になる。ロシア国内の途中停車駅は、ハサン・ウスリースク・ハバロフスク・チタ・イルクーツク・クラスノヤルスク・ノヴォシビルスク・オムスク・エカテリンブルク・キーロフ・コストロマなど。

このほか、平壌~ハバロフスクの直通ノンストップ便も毎月1回運行。所要時間は2日間で、平壌発は19日、ハバロフスク発は21日になる。

車両は北朝鮮のコンパートメント車を使用する。RZDは「平壌~モスクワの直通鉄道は世界最長。両国の首都間の距離は1万kmを超える」とアピールしている。

ロシアと北朝鮮を結ぶ国際旅客列車は2020年のコロナ禍を受けて運行を停止。昨年2024年12月以降、ロシア・中国・北朝鮮3国の国境地帯を走る旅客列車の運行が再開されていた。

《関連記事》
ロシア~中国・北朝鮮の旅客列車「4年ぶり」定期運行を再開 日本海沿岸エリア
韓国と北朝鮮つなぐ鉄道「完全に遮断」朝鮮人民軍、分断固定化を示す狙いか