大阪メトロ「減便」今週末は全9路線に拡大 直通先の近鉄・阪急も一部運休



大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は前週に引き続き4月18・19日の土・日曜2日間、通常の土曜・休日ダイヤより列車の本数を2割程度減らして運転する。同社は「大阪市民にさらなる不要不急の外出自粛を促すため」としている。

大阪メトロ堺筋線の列車。【撮影:草町義和】

対象路線は御堂筋線・谷町線・四つ橋線・中央線・千日前線・堺筋線・長堀鶴見緑地線・今里筋線・南港ポートタウン線の全9路線。中央線との相互直通運転を行っている近畿日本鉄道(近鉄)けいはんな線と、堺筋線との相互直通運転を行っている阪急電鉄の京都線でも、一部の列車が運休する。

大阪メトロは前回の週末の4月10・11日、新型コロナウイルス感染拡大の緊急事態宣言に伴う大阪市の要請を受け、2割程度の減便を7路線で実施。他社との相互直通運転を行っている中央線と堺筋線は通常通りの運転だった。

大阪メトロによると、4月11日の各線全駅間の車内の混雑率(1時間単位)は、朝ラッシュ時間帯で30%程度、それ以外の時間帯は10~20%。4月12日は朝ラッシュ時間帯で20%未満だった。4月11日の一部の区間と時間帯で座席数以上の利用があったものの、それ以外は客が全員座れる程度の状況だった。

一部の列車の運転を間引いたことから、間引いた次の列車の利用者が増える傾向があったものの、両日の利用者数は減便前の前週末と比較しても4割以上減少し、車内の混雑は緩和されたという。来週以降の土曜・休日は利用状況を踏まえて検討するとしている。

堺筋線に乗り入れる阪急電鉄の列車。【撮影:草町義和】
中央線に乗り入れている近鉄の列車。【撮影:草町義和】