十和田観光電鉄「地域連携ICカード」来春から グループ先行社と共通化でコスト削減



JR東日本と十和田観光電鉄(青森県)の2社は11月17日、十和田観光電鉄が運行する路線バスに「地域連携ICカード」を導入することで合意したと発表した。来年2022年春のサービス開始を予定している。

地域連携ICカードを導入する十和田観光電鉄のウェブサイト。【画像:十和田観光電鉄】

2社によると、十和田観光電鉄が運行する一部の路線バスに導入。具体的な路線は決定次第案内するが、現時点では東北新幹線の七戸十和田駅と十和田市内を結ぶ路線を想定しているという。

十和田観光電鉄は青森県の南東部を中心にバスを運行している会社で、国際東北グループに所属。かつては三沢~十和田市間の14.7kmを結ぶ鉄道路線を運営していたが2012年に廃止された。

地域連携ICカードは、JR東日本のICカード「Suica」(スイカ)と地域独自サービスの機能を併せ持った交通系ICカード。国際東北グループに所属するバス3社のうち岩手県交通が今年2021年3月、地域連携ICカード「Iwate Green Pass」を先行して導入している。JR東日本・十和田観光電鉄は「Iwate Green Pass」と基本システムを共通化することで初期投資コストを削減するとしている。

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