JR西日本は3月10日、北陸新幹線・金沢~敦賀の延伸区間に設けられる6駅の発車メロディを決めたと発表した。同社は「関係自治体の皆様と地元にゆかりのあるメロディの導入を検討してまいりました」としている。
いずれも2024年春の延伸開業時から使用する。各駅の発車メロディの概要は次の通り。
●小松駅(石川県小松市):オリジナル曲
自動車番組『カーグラフィックTV』(BS朝日)のキャスターとして知られる音楽家の松任谷正隆さんと、石川県観光ブランドプロデューサーを務める歌手の松任谷由実さんが制作。「小松駅に降り立つ人、小松駅を通過する人が、ふと空を見上げて元気になるような、マーチを感じさせる勇気が湧くメロディ」という。
●加賀温泉駅(石川県加賀市):オリジナル曲
松任谷正隆さんと松任谷由実さんが制作。「『加賀』という響きと「温泉」が相まった、いかにも雅で秘めやかな日本の風情が感じられるメロディ」という。
●芦原温泉駅(福井県あわら市):オリジナル曲
福井県あわら市出身で作曲家の堀田庸元さんが制作。「竹田川や湧き上がる温泉をコンセプトに、光り輝くあわら市の未来に向け、明るく、爽やかで、エネルギッシュなメロディ」という。
●福井駅(福井市):Symphonic「悠久の一乗谷」
ドキュメンタリー番組『情熱大陸』(毎日放送)の音楽制作などで知られ、JR西日本の豪華列車「瑞風」のアンバサダーを務めるヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんが制作。葉加瀬さんが一乗谷朝倉氏遺跡を訪れた際に感じた「明媚な景色と時間、山の手触りや谷を吹く風の香り」を表現しているという。
●越前たけふ駅(福井県越前市):オリジナル曲
武生国際音楽祭の音楽監督を務める現代音楽作曲家の細川俊夫さんが制作。「聴くたび楽しく、ユーモアがあり、嬉しくなるメロディ」という。作曲に際しては音響合成技術により越前打刃物の打撃音を活用した。
●敦賀駅(福井県敦賀市):来い来い敦賀
制作は敦賀を中心に活動している作詞・作曲家の佐淡豊さん。敦賀駅のデザインイメージ「煌めく大海から未来へ飛翔」と「新幹線の疾走感」を連想できる曲という。
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