アストラムライン「7000系」グッドデザイン受賞 「地産地走」の新型車両



広島市内の新交通システム「アストラムライン」を運営する広島高速交通と三菱重工グループ三菱重工エンジニアリングは、「アストラムライン7000系」で2021年度のグッドデザイン賞(日本デザイン振興会)を受賞した。10月20日に発表された。

アストラムラインに導入された7000系。【画像:三菱重工】

7000系はアストラムラインの新型車両。審査委員は「『平和』のメッセージを掲げる街のシンボルとして、公共交通車両のもつ、強いアイデンティティを引き継ぎつつ、新しい時代に向けた総合的なリニューアルとして、機能面だけでなくコンセプト両面を高く評価した」としている。

7000系は従来車と同じ16ドット(4×4列の丸いドット)のデザインを継承。三菱重工によると、丸い形状は地球の平和など、4×4列の秩序ある並びは人心の集まりなどをそれぞれ表現しているという。

7000系は三菱重工エンジニアリングの三原製作所(広島県三原市)で製造されている。三菱重工は7000系を「地産地走」の公共交通両と位置づけ、グッドデザイン賞の受賞を通じて「地元への貢献を一つの形にすることができました」としている。

7000系の車内。【画像:広島高速交通/三菱重工】

7000系は昨年2020年に営業運転を開始。2024年度末までに6両編成24本が製造される計画で、老朽化した従来車の6000系と1000系を置き換える。

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