近鉄「平日も全線3日フリー」「東西それぞれ1日フリー」再び発売



近鉄は10月1日、「近鉄全線3日間フリーきっぷ」「近鉄1dayおでかけきっぷ」を発売すると発表した。いずれも前年2020年に発売されたフリー切符を再び発売するもの。

近鉄奈良線の列車。【撮影:草町義和】

「近鉄全線3日間フリーきっぷ」は、今年2021年10月8日から来年2022年3月31日までの期間中、連続する3日間に限り近鉄全線を自由に乗り降りできる。「近鉄週末フリーパス」と異なり、平日のみの利用も可能だ。生駒ケーブルと西信貴ケーブルも利用可能。葛城山ロープウェイは片道または往復の1回に限り、50%割引になる。特急列車は特急券を別途購入すれば利用できる。

発売額は大人3000円・子供1500円。大阪難波~近鉄名古屋間を1往復すると、所定の運賃(4820円)より1820円安くなる。「近鉄週末フリーパス」と比べても1200円安い。

発売期間は2021年10月4日から2022年3月28日まで。乗車日の1カ月前から前日までの前売り限定で発売される。購入できる場所は、近鉄のおもな駅の窓口や、定期券・特急券の自動券売機など。これに伴い、「近鉄週末フリーパス」は2021年10月8日~2022年3月26日の乗車開始分の発売が停止される。

「近鉄1dayおでかけきっぷ」は、近鉄線を東側と西側に分け、それぞれ1日に限り自由に乗り降りできるフリー切符。近鉄大阪線の三本松駅(奈良県宇陀市)以西の近鉄線を利用できる「大阪・奈良・京都版」(大人1000円・子供500円)と、赤目口駅(三重県名張市)以東の近鉄線を利用できる「愛知・三重版」(大人1500円・子供750円)が発売される。両版はエリアが重複していないため、併用することはできない。

いずれも10月8日~12月30日の期間、1日に限り利用できる。発売期間は10月4日~12月29日。乗車開始日の1カ月前から前日までに限り発売される。両版とも各エリア内の近鉄主要駅の窓口や定期券・特急券自動発売機で販売される。

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