伊予鉄道「運賃値上げ」12月から 27年ぶり「坊っちゃん列車」3割増に



国土交通省の四国運輸局は9月29日、伊予鉄道(愛媛県)が申請していた鉄道事業・軌道事業の上限運賃変更を認可した。同社は12月1日に値上げする。

1乗車1300円に値上げされる伊予鉄道「坊ちゃん列車」。【撮影:草町義和】

普通旅客運賃は鉄道線(郊外電車)と軌道線(市内電車)の全区間で10円の値上げ。郊外電車の初乗りと市内電車は現在170円のところ180円になる。定期旅客運賃(大人通勤1カ月)は郊外電車の3.0kmまでが500円値上げの5810円に。市内電車の均一制定期旅客運賃は120円値上げの7130円になる。

このほか、蒸気機関車風のディーゼル機関車がけん引する観光列車「坊っちゃん列車」は1乗車(大人)が現在の1000円から3割増の1300円に。「市内電車乗り放題チケット」も「1Dayチケット」で100円値上げの800円になるなど、企画切符類も全面的に値上げされる。

四国運輸局によると、伊予鉄道の輸送人員はピーク時の約半分に減少。同社は持株会社制への移行に伴い鉄軌道事業を事業会社化するなどの経営合理化に取り組みながら、新型車両の導入や松山市駅などの交通結節拠点駅の改修、バリアフリー化、ICカードシステムの導入など利便性・安全性の向上に取り組んできた。

梅津寺駅に停車している伊予鉄道の列車。【画像:ueworks/写真AC】

伊予鉄道は輸送の安全確保と利便性の向上がさらに必要で、設備投資や老朽化施設の修繕、バリアフリー化に引き続き取り組む必要があるとし、運賃の変更を申請したという。値上げは消費税率の変更に伴う改定を除くと1994年以来27年ぶり。

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