日本デザイン振興会は10月2日、2019年度の「グッドデザイン賞」の受賞結果を発表した。鉄道関係では、西武鉄道の新型特急電車001系「Laview(ラビュー)」が特別賞や大賞の候補となる「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれた。
「ラビュー」は2019年3月から西武鉄道の池袋線と西武秩父線で営業運転を開始した新型特急電車。車体はグレー一色で砲弾のような形をしており、「都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込む特急」がデザインのポイントという。車内は「みんながくつろげるリビングのような特急」を目指し、背もたれと座面が一体的にリクライニングする腰掛けが設置された。
審査委員は「アヴァンギャルドな球形の先頭車両、風景がファジーに映りこみ存在感を和らげる車体塗装色、驚くほど大きな客室窓、窓からはリビングルームを彷彿させる心地よい暖色イエローのシートが良く見える、乗車前から乗客の心を昂ぶらせる仕掛けが満載」と評価した。
このほか、『ドラえもん』をモチーフにデザインした小田急電鉄・登戸駅の案内サインが「グッドデザイン・ベスト100」に選定。相鉄(相模鉄道)の駅や車両などのデザインによるブランドアッププロジェクトや、広島電鉄の新型電車5200形「Greenmover APEX(グリーンムーバー・エイペックス)」などもグッドデザイン賞を受賞した。
グッドデザイン賞の特別賞や大賞は10月31日に発表される予定。
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