叡山電鉄「全線再開」でダイヤ改正 1年2カ月ぶり、初発繰り下げと最終繰り上げも



1年2カ月ぶりに全線の運転を再開する叡山電鉄の鞍馬線。【撮影:草町義和】

昨年2020年の災害で一部の区間を運休していた叡山電鉄は、きょう2021年9月18日から全線の運転を1年2カ月ぶりに再開する。同時に初発・最終列車の見直しなどを含むダイヤ改正も実施する。

初発列車は、鞍馬5時34分発(災害前の時刻)の出町柳行き初発が19分繰り下がって5時53分発に。出町柳発の鞍馬行き(現在は市原行き)初発も5分繰り下がって5時34分発に変わる。出町柳発→八瀬比叡山口行きと八瀬比叡山口発→出町柳行きの初発は2分繰り上がる。

一方で最終列車は全面的に繰り上げられる。出町柳駅の場合、鞍馬行きの最終は災害前より47分繰り上げられて22時25分発に。八瀬比叡山・市原・二軒茶屋・修学院の各駅行き最終列車も7~15分繰り上げられる。八瀬比叡山口駅の出町柳行き最終は8分繰り上げられ、鞍馬駅の出町柳行き最終も運休前に比べ49分繰り上げられ22時59分発になる。

平日の朝ラッシュ時は京阪電鉄との接続を考慮して発着時刻を調整。昼間は平日・土曜・休日とも、出町柳~八瀬比叡山口間と出町柳~鞍馬間の列車をそれぞれ15分間隔で運行される。

平日の夕方ラッシュ時(17・18時台)は運転間隔を調整。出町柳→宝ケ池間が6分間隔で統一される。平日夜間(19・20時台)は出町柳~八瀬比叡山口間の列車が約15分間隔、出町柳~市原間の列車と出町柳~鞍馬間の列車は各30分間隔で交互に運行される。土曜・休日の夜間(18~20時台)は、出町柳~八瀬比叡山口間と出町柳~鞍馬間の列車が各20分間隔で運行される。

このダイヤは9月25日に京阪電鉄が実施するダイヤ改正の内容にあわせて設定された。このため、叡山電鉄によると、9月18~24日のあいだはスムーズな乗り継ぎができない場合があるという。

叡山電鉄は2020年7月、豪雨の影響を受け鞍馬線で土砂災害が発生し、市原~鞍馬間が運休していた。

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