寝台特急「なは」ヘッドマーク、沖縄モノレールが那覇市に贈呈 博物館で展示へ



沖縄都市モノレール線(ゆいレール)を運営する沖縄都市モノレールは7月8日、那覇市に寝台特急「なは」のヘッドマークを贈呈した。

沖縄都市モノレールから那覇市に贈呈された「なは」ヘッドマーク。【画像:沖縄都市モノレール】

「なは」は国鉄時代の1967年、大阪~西鹿児島(現在の鹿児島中央)間の昼行特急として運行開始。列車名は那覇市にちなんでいる。当時米軍占領下にあった沖縄の地元紙「琉球新報」が沖縄の本土復帰を願い、沖縄にちなんだ名前の列車を本土に走らせようというキャンペーンを展開して列車名を募集。「おきなわ」「なは」「しゅり」「でいご」「ひめゆり」のなかから「なは」が選ばれた。

車両は当初気動車だったが、1973年から電車に。1975年には昼行から夜行の寝台特急に変わった。その後、電車から機関車けん引の客車に変わり、運転区間も変更。2004年以降は京都~熊本間を結ぶ寝台特急として運行されていたが、利用者の減少に伴い2008年3月に廃止された。

寝台特急時代の「なは」。【撮影:草町義和】

JR九州は「なは」廃止後、同列車のヘッドマークを沖縄都市モノレールに贈呈。ゆいレールの駅や沖縄都市モノレール本社内のゆいレール展示館で展示されていた。沖縄都市モノレールは那覇市の市制施行100周年の節目にあわせ、「なは」ヘッドマークを那覇市に寄贈したとしている。今後は那覇市歴史博物館で展示される予定。

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