沖縄県は2月9日、来年度2021年度の当初予算案を発表した。一般会計は7912億円で本年度2020年度の当初予算に比べ5%増で過去最大。鉄道関係では、ゆいレール(沖縄都市モノレール線)の輸送力増強事業として24億1621万9000円を計上。前年度2020年度の当初予算額(6億8858万8000円)の約3.5倍になった。
第三セクターの沖縄都市モノレールが運営するゆいレールは、2003年に那覇市内の那覇空港~首里間が開業。2019年には首里駅から浦添市内のてだこ浦西駅まで延伸開業した。1日の利用者数は2003年度が約3万2000人だったが、2019年度は約5万6000人に増加。2020年度は新型コロナの影響で約3万人に減少しているが、沖縄都市モノレールは2030年には約7万5000人になると見込んでいる。
一方で列車は2003年の開業以来、2両編成のまま。このため、1編成の車両数を1両増やした3両編成の導入が計画され、利用者の増加に対応する。
沖縄都市モノレールは現在、1000形電車42両(2両編成21本)を保有。計画では12両(3両編成4本)を新たに導入するほか、既存の2両編成に増結する車両を5両導入する。これにより最終的には3両編成9本、2両編成16本の体制になる予定。全車新造の3両編成は2022年度末までに2本が納入され、2023年度末までに残り2本が納入される予定だ。1編成の定員は、いまより100人増えて約260人になる。
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