えちごトキめき鉄道「国鉄電車」試運転を実施へ 7月4日から「本運転」



国鉄交直流急行形の塗装に塗り替えられた413系。【画像:えちごトキめき鉄道】

えちごトキめき鉄道(新潟県)の鳥塚亮社長は6月15日、JR西日本から譲り受けた国鉄電車の413系・455系について、今後の運転計画を明らかにした。6月中は試運転を行い、7月から運転を開始する。

鳥塚社長が自身のブログで6月15日に明らかにしたところによると、試運転列車の運転区間と時刻は次の通り。ただし6月16日のブログによると、この日は車両の不具合で運休したという。7月4日から「本運転」を開始するとしている。

●6月16日(運休)
直江津13時00分→妙高高原13時50分
妙高高原14時24分→直江津15時30分

●6月17・18日
直江津11時05分→糸魚川11時46分
糸魚川11時56分→直江津12時45分
直江津13時00分→妙高高原13時51分
妙高高原14時08→直江津15時30分

●6月29日(株主招待列車)
直江津11時05分→糸魚川11時40分
糸魚川12時01分→直江津12時33分

国鉄時代に製造された413系・455系はJR西日本の七尾線を中心に運用されていたが、今年2021年3月13日のダイヤ改正を機に新型車両の521系100番台電車に置き換えられ、JR線からは引退した。

えちごトキめき鉄道は413系3両と455系の先頭車1両をJR西日本から譲受。車体の塗装を国鉄時代の交直両用急行型電車と同じものに塗り替え、観光列車として運行する。当初は5月のゴールデンウィーク明け頃からの運転開始の予定としていた。

鉄道写真を撮影する鉄道ファン(撮り鉄)のトラブルが報じられるなかで試運転列車の時刻を公開したことについて、鳥塚社長はブログで「趣味の活動を通じてできるだけ人生を豊かなものにしていただきたい」「そのお手伝いをトキ鉄が担うことが自分たちの仕事」とし、ルールを守って撮影するよう呼びかけている。

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