東京都中央区「都心・臨海地下鉄新線」推進大会開く 銀座と臨海副都心結ぶ

東京都中央区や同区の町会などで構成される「都心・臨海地下鉄新線推進協議会」は11月12日、晴海トリトンスクエア第一生命ホールで「都心・臨海地下鉄新線推進大会 2020」を開催。中央区の山本泰人区長は、整備の優先順位を上げてもらうよう、国や東京都に働きかけていく方針を示した。

中央区内で開かれた「都心・臨海地下鉄新線推進大会 2020」【画像:日刊建設工業新聞/nordot.】

都心・臨海地下鉄新線は、銀座エリアから勝どき、晴海、豊洲などを経て東京臨海副都心を結ぶ地下鉄の構想。2016年4月に国土交通大臣の諮問機関・交通政策審議会(交政審)がまとめた東京圏の都市鉄道のあり方(198号答申)で、「都心部・臨海地域地下鉄構想」として盛り込まれた。東京駅への延伸構想がある常磐新線(つくばエクスプレス線=TX)と一体整備して直通運転を行う構想もある。

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交政審が2016年7月にまとめた検討結果によると、新銀座~新国際展示場間4.8kmの総事業費は2600億円で、輸送密度は最大4万7200人。費用便益比(B/C、1以上なら費用の割に整備の効果が高い)は0.7と低い。

一方でTXとの一体整備(秋葉原~東京~新銀座~新国際展示場間8.6km)の場合、総事業費が大幅に増加して6500億円になるが、輸送密度も最大10万2100人に増加。費用便益比は最大1.6と試算された。

「都心部・臨海地域地下鉄」の想定ルート。銀座と臨海部を結ぶ区間(赤実線)の構想だが、東京駅まで拡大(赤点線)してTX東京駅延伸(青点線)と一体的に整備する構想もある【作成:鉄道プレスネット編集部/国土地理院の地図を加工】

交政審の198号答申では「事業性に課題があり、検討熟度が低く構想段階であるため、関係地方公共団体等において、事業主体を含めた事業計画について、十分な検討が行われることを期待」と述べるにとどまっており、早期実現の可能性は低い。

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