JR九州の長崎駅に「新駅ビル」2023年春に一部オープンへ 開発概要まとまる



JR九州は12月12日、長崎駅の「新駅ビル」の開発概要をまとめたと発表した。在来線の高架化や新幹線の整備を受け、同駅を「国際観光都市長崎の陸の玄関口」と位置づけて再開発する。

新しい長崎駅のイメージ。画像左下側に「新駅ビル」が建設される。【画像:JR九州】

概要によると、既存のアミュプラザやホテルは基本的にそのまま残し、商業やホテル、オフィス、駐車場などの複合施設となる「新駅ビル」を建設する。

地上13階建てで、敷地面積は約1万8000平方m、延床面積は約11万4000平方m。「長崎の新たなランドマーク」(JR九州)を目指し、高さは約60mとする。上層階に設けるホテルは、世界最大級のホテルチェーンであるマリオット・インターナショナルのホテルブランド「マリオット・ホテル」の契約締結に向けて協議中という。

また、2020年春に在来線の長崎本線が高架化される予定。2022年度には九州新幹線(長崎ルート、西九州ルート)・武雄温泉~長崎間が開業して新幹線が高架橋で長崎駅に乗り入れることから、新たに創出される高架下の空間も一体的に開発する。

今後は長崎本線の高架化後、地上に残った鉄道施設の撤去。2021年春をめどに「新駅ビル」の工事に着手する。「新駅ビル」の商業と駐車場の一部、オフィス全体は2023年春のオープンを予定。ホテルを含めたグランドオープンは2025年度の予定だ。